生まれて初めて取材という形でモーターショーを訪れたのは1977年のフランクフルトショーが最初だった。その後80年代に入りジュネーブ、パリ、フランクフルトと毎年の取材に行き、1989年からはその後四半世紀にわたって毎年デトロイトショーを訪れた。
●1996年のジュネーブショー会場。カタールのドーハで開催してジュネーブショーとは???だ。
いま、モーターショーはオワコンと言われる。ジュネーブショーはカタールのドーハで行われる予定だというし、フランクフルトはミュンヘンに場所を移す。パリがどうなるかは不明だが東京モーターショーにしてもその人気を完全に東京オートサロンに奪われた形になっている。
●デトロイトとフランクフルトではその昔、ショー期間中に試乗会も開催されて最新車に乗ることもできた。
そしてかつては面白いメカニズムを展示したり、シャシーだけを飾ってみたりとメカニズムが主役の時代が長く続いた。それがここ10年ほどで様変わりした印象が強い。
●直列8気筒横置きなんて言うメカが出たのはほんの30年前。まあものにはならなかったが。
●ノーススターエンジンが出たのだって、1992年のことだ。
電気が支配的な今、メカニズムに面白みがなくなったことも一つの要因か。それに美しく華やいだ雰囲気もクルマの周りから女性が消えたことで消えたように思える。
●クルマの周りから女性の姿が消えて久しい
●昔は展示もユニークだったし、プレゼンも面白かった。
果たして電気の時代が来てしまうのか。それとも内燃機関が電気と共に復権するか。自動車の将来は今分岐点にある気がする。
●ルノー4CVの現代版。こいつが出たのも随分前の話だ。
●これはコンセプトカー。でもほとんどこのままの姿で市販されたのだってまだ25年前の話。果たして自動車はどこに行くのか?