人生で3台のディノ246GTに乗りました。と言ってもすべて70年代の話ですから、もう40年以上前。1台は白、もう1台はブルー、そして最後は赤でした。実は僕が務めていた輸入車ショップにはもう1台ディノがあって、それは若草色のメタリックという比較的珍しいカラーリングでした。このクルマはすぐに売れてしまって、乗るチャンスがなかったもの。それがこれ↓
カラー写真がないのでイメージだけ。若草色のメタリックは、1971年のトリノショーで展示車両でも使われていたものもそれでした。
さて、ディノですが、最初に乗った白のモデルは中古です。と言っても走行距離は4000km程度でした。しかし、このクルマはエンジンセッティングを出すのが難しいのか、アクセルオフでかなりアフターバーンのひどいクルマでした。当時そんなことはこれっぽっちも思わなかったのですが、後にブルーの完全新車(GTSでした)がやってきた時に、その違いに驚かされました。新車のディノは素晴らしいサウンドと、アフターバーンなど一切ない、ジェット機のようなキーンという音を響かせます。因みに白のディノは、1972年だったと記憶しますが、当時のカーグラフィックが試乗で使い、小林彰太郎さん御本人が乗っておられます。白にやつがこれ↓
そのディノが2台が並んで展示されていた画像は、既にモントリオールのブログでも掲載したこちら↓
僕にとって3台目のディノは、それから大分時が経ってやってきました。だいぶ走り込んだ中古でした。でもその分あちこちに、これに乗って行きました。そして僕が一緒に写真を撮った唯一のディノでもあります。当時はまだスーパーカーブームというやつは来ていませんでしたが、その兆しがあったのか、自動車雑誌が良く貸して欲しいと連絡して来たり、広告代理店が宣伝に使いたいと頼んできたりしました。ですから白のディノは丸井のTVCM、伊勢丹のポスターなどに出ているはずです。丸井のTVCMは我が母校、東海大学で撮影。そのために東京から鶴巻温泉にある大学の敷地までは僕がドライブして行きました。楽しい思い出です。
赤のディノはこちら。↑後にこのクルマは茨城の有名なスーパーカーショップのオーナー様が購入されたということですが、どうも、うちから直接だったかどうかは疑問。というのも、比較的最近、これも栃木の老舗スーパーカーショップのオーナー様が、「うちで買った車」とお話されていたので、もしかすると栃木に行って、そこから茨城に行ったということになるのかもしれません。どちらにしても、そのクルマはご覧のように結構僕が乗っていたクルマそのものなのです。まさにディノと戯れた日々でした。