フィアット124アバルトラリーです。って、今の人なら思い浮かべるのはもしかしたら僕が思っているクルマとは違うものを想像しちゃうんでしょうね。こっちです。
こっちじゃないです。⇓
1978年のこと。赤い方のクルマでイタリアはトリノのバレンチノ公園の裏山をかっ飛びました。本当にかっ飛びました。かなり飛ばして…
このクルマについてもう少し説明しましょう。
これは、フィアットの博物館に展示されていたホンモノのラリーカーです。1975年に本当にヨーロッパラリーチャンピオンに輝いたホンモノ。そいつをドライブしちゃったってわけです。博物館に展示して有るクルマって、滅多なことでは乗れません。以前メルセデスの博物館展示車両に乗ったことありましたけど、正直恐る恐る。
これだって、初めは恐る恐るでしたけど、隣のお目付け役が「飛ばせ!」と命令するもので…
面白いことに、実際のラリーではトップスピードは必要なく(当時は)、如何にトルクを途切れさせることなくスピードに乗せていくかが大切らしく、このクルマの最高速度は精々出ても160km/hほどだそうです。ところがトランスミッションは思いっきりクロスレシオで、加速して行ってもエンジンの音が変わることなんてありません。だから、シフトアップしても凄まじい加速力が持続します。こんなの初めてでした。
昔のクルマはとにかく軽くできてるんですね。このクルマだって、多分1トンはないはずです。
トリノの街中で撮影したこの写真、窓のところにprovaの仮ナンバーが見えると思います。左の薄茶色の建物(って周り全部そうですけど)が当時のフィアット博物館です。