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Channel: モータージャーナリスト・中村コージンのネタ帳
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エンジンが二つあるとどうなるのか

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ひとつの車体に二つのエンジンを搭載したクルマ。僕の知る限り、量産車でこれをやってのけたのはシトロエンのサハラぐらいしか思い浮かびません。

一方でレース用となると、新しいところではモンスター田島がパイクスピークなどに出場した、スズキ・カルタスのツインエンジンが思い浮かびますが、まあ、数は知れてます。他にもカンナムでもツインエンジン車がありました。でも、そのツインエンジンの元祖はひょっとするとこれじゃないかって?

アルファロメオ16Cビモトーレです。見た目には普通のグランプリカーです。因みにこれが作られたのは1935年のこと。これが後ろにまわってみると…↓

こんな感じで、ほとんどリアアクスルの真上に、フロントと同じエンジンが搭載されているんですね。これ、前の写真でも見た通り、ボディサイドにフェラーリのマークが貼ってありますが、モノの本によればエンツォ・フェラーリが最初に企画したクルマとあります。当時のグランプリはドイツ勢が非常に強く、メルセデスのW25や、アウトウニオンのリアエンジングランプリカーなどがパワーの上で圧倒していた時代。そこで、何とかパワーを絞り出したいと知恵を絞った結果がこれだったようです。エンジンは一度載せ換えられ、後期型は3.15㍑直8を2つ乗せて、総排気量6.3㍑、最高出力540ps、そして最大トルク1200Nmに達していたと言います。しかし、その分車重も重くて実に1030kgもあり、当時のフォーミュラ規格750kg以下には収まっていなかったのですが、そんなものはどこ吹く風。いわゆるフォーミュラリブレの規格で出場できるグランプリに出したそうです。そのひとつ、ベルリンのアーヴスでは確かに速かったそうですが、何とたった2周で100㍑の燃料タンクを空にしてピットストップを余儀なくされたとか。それにタイヤももたなかったようです。

こちらは冒頭にお話したシトロエン・サハラ。2CVの前後にエンジンを搭載したモデル。

ほらね。このクルマ、今では非常に貴重なクルマのようで、お値段もメチャ高いみたいです。エンジン二つ積んでも、正直あまり良いことはないみたいですね。因みにスロットカーでもツインエンジンならぬツインモーターを試した人がいましたが、とにかくストレートはめちゃくちゃに速いのですが、コーナーがね。それにギアリングもなかなか難しいようです。


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