暇を見つけては写真を整理しているのだが、懐かしいクルマの写真が出てきたのでお見せしよう。
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それはシトロエンGSAパラスである。
シトロエンというブランドは御存知の通り、長く高級車であったDSと庶民派の2CVの間に中間層のクルマがなかった。Amiなどもあったけれど、Amiの場合は基本的にそのメカニズムが2CVの拡大版だったから、どちらかと言えば2CV寄り。まだまだDSとの間には大きなギャップがあった。その間隙を埋めるべく作られたのがGSであった。エンジンは空冷2気筒の2CVやAmiとは異なり、立派なSOHCの4気筒。依然として空冷ではあるが、排気量も拡大されて高速巡航などは得意であった。そして何よりもDSと同じハイドロニューマチックのサスペンションが付いていたから、かなりDS寄りであった。
出てきた写真は後期型のGSAで、大きな違いとしてはテールゲートを持つようになったこと。
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そしてもう一つの大きな違いはメーター回りがいわゆるサテライトスイッチになっていたことで、簡素だった初期のGSとは大違いである。
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ステアリングは相変わらず1本バーの独特なもの。これもシトロエンらしく、聞くところによると追突した際に体がぶつかってもステアリングがたわんで衝撃を和らげる効果があるとか⁇
ハイドロはサスペンションだけでなくブレーキにも使われていたが、DSのような床に半球型のボールが付いたようなものではなく、ちゃんとしたペダルだった。とはいえDS同様ストロークはほぼないから、乗り慣れないと大変であった。
実は我が家にGSがあった。我が家初の輸入車として購入。はじめは父親のものだったが、父親がクルマを買い替えた際に受け継いで最終的には12万キロのってハイドロが息絶えた。
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これが我が家のGS。やはりGSAと比べると簡素な雰囲気だ。インテリアの写真は残念ながらない。このクルマに乗ってしまって快適さに味を占めてしまったので、以後のジャーナリスト活動で乗り心地には常に辛口なコメントが出るようになってしまった。そしてシトロエンはこいつにお世話になって以来、今我が家の足車であるベルランゴに至るまで4台のモデルを乗り継いだ完全なシトロエン党になってしまった。