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Channel: モータージャーナリスト・中村コージンのネタ帳
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日産R380について

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6月のこと、横浜の日産ギャラリーにプリンスR380並びに日産R380が展示されていました。少々こだわりすぎかもしれませんがR380の1型と称するモデルは間違いなくプリンスR380と呼ばれたクルマ。そして赤と白に塗られたモデルこそ、日産R380であって、本来はこれも1型(日産の)と言って差し支えないのでしょうが、便宜上この赤と白のクルマは2型と呼ばれています。ここまでは正しいと思います。違ってたら指摘してください。

しかし、R380には3型がありました。このクルマについてネットで調べると、何と1968年のグランプリに出たクルマが3型として記述しているものがほとんど。うっそぉ~ということで、ちょいとその話をしたいわけです。1968年の日本グランプリを走ったのは、紛れもない2型だと思います。確かにフロントに小さなスポイラーを装備したりはしていますが、ボディは根本的に2型のもの。3型は全く違うフロントノーズを持っています。3型に関するメカニズムの詳しいところは承知していませんが、確か2型とは違っていたと記憶します。3型は1969年の全日本富士1000kmがデビューレースだったように記憶しますが、この時は同じくデビューレースとなった5㍑のトヨタ7に破れて(当たり前)2位に入りました。その時の写真がこちら↓

フロントノーズがフラットでオーバーハングが長く、しゃくれ顎ではないことや、リアはやはり切れ上がっていないサイドビューと大きなスポイラーを装備している等々、これを見ればそのデザインが明らかに違うことは明白です。因みにこの富士1000kmでチェックしてみるとちゃんとこれがR380Ⅲと記述されています。

改めて、1型2型と比較してみてください。

2型と3型の違いがわかると思います。

では3型は何処へ?ということでありますが、このクルマは確かオーストラリアだかどこかへ遠征しているはずです。よく覚えていません。そして、その後どこへ行ったか定かでありませんが、いずれにしても消滅して今は存在しないはずです。だから日産も1型と2型しか展示できないのでしょう。本来は3型で完結して欲しいのですが、復刻できないんでしょうかね。そもそも、2型は68年のグランプリに4台エントリーされましたがこのうち1台は出場せずでした。ということで3台が存在したことは間違いありません。出なかった1台、もしくは出た3台のうちどれかが3型にモディファイされたと理解しています。果たして残ったR380はどうなったのでしょう。どなたかご存知でしたら教えてください。

 

 

 


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